夢日記 -1-
駐車場で人を待っていた。すると、1人の女学生がペットらしきコブラを連れてやってきた。車から物を取り出す間、このケーキを持っていてくれないかと言われ、小さな箱を受け取ると同時に、足元にいたコブラがこちらへ突進してきた。
驚き焦った私は、広い駐車場を縦横無尽に逃げ惑う。コブラは遠慮なく私を追い回し、飼い主である女学生はこちらの様子に気がつかない。ケーキの箱を持っていることを忘れるほど、必死に走り回っていると、ようやく女学生は私の状態に気がついて大声をあげる。
「足を止めて!コブラちゃんの求愛に気がつかないの!?!?」
意味がわからず静止すると、コブラはゆっくりと寄ってきて何やら求愛らしい動きをする。実際のところそれが本当に求愛行動なのかは全くわからないが。
女学生は、肩で息をする私からケーキ箱をひったくると、涙をボロボロとこぼし始める。
「コブラちゃんのバースデーケーキだったのに。めちゃくちゃにするなんてひどいわ。」
咄嗟に「申し訳ない」と謝罪の言葉を呟くが、よくよく考えずとも私は先程まで生命の危機を感じていたのだ。そもそもケーキ箱を私に持たせた女学生が悪いのではないか…?
混乱したままの私などお構いなしに、女学生は泣きながら駐車場を去っていくのであった。
2020.12.27に見た夢
(完)