itoshikiの日記

自身のための覚え書きしかございません。推しの話はしていません。

ぬくぬく

熱を逃す薄さのブランケットと接触冷感のツヤッとしたベッドカバーをベランダから取り込んだ。これからしまいこむとは思えないほど日光の暖かさを含んだそれらを空っぽの収納ケースへと収める。 代わりに、先日洗濯した掛け布団と毛布、保温ベッドカバーを寝…

眠気に勝てない休日

のそりと起こした身体に纏わりつく怠さに身を任せてしまいたくなる昼下がり。なけなしの抵抗で布団を剥ぎ、ベッドから降りた先の床にゴツと柔く後頭部を打ちつけた後、ズルズルと重力に身を任せた。 薄いカーペット、乗せた体重のせいで床の固さに節々が痛い…

深夜徘徊〜夏の陣〜

深夜思いつきでひとり気ままに散歩をするのが学生時代から好きで、私はそれを“深夜徘徊”と呼んでいる。そう話をするとありがたいことに多方面から心配の声が飛んでくるが、気に入っているので言い換える気はさらさらない。 人気のない街や公園を好きな音楽と…

愛とは

今や独り身に慣れた生活を送っているが、同棲する恋人がいた過去がある。 関係が始まって1年ほど経った頃、何やらもっともらしいことを言って私名義で借りていた賃貸を夜逃げした年上の彼、思い出してみるとちょっと何が起こったのかよくわからないが、“人生…

虚ろな幸福感

目が覚めたのは深夜だか明け方だか判然としない時間だった。 視界いっぱいに天井が映って、自分が寝起きにも関わらず目を見開いていることに気がついた。生温い空気を吸い込んで、つい今まで感じていた幸せがすべて夢による幻であったと理解する。息を吐くと…

夢日記 - 2 -

5月12日の夢 覚えていない方がよいのかもしれない。 夢を見てそう思ったのは久しぶりだ。 私がいたのは、土壁がほとんど崩れ、表面が擦れた畳の部屋だった。不思議なことに、ここは自室であるという認識が頭にあった。 くるくるネジを回して鍵をかける古いタ…

夢日記 -1-

駐車場で人を待っていた。すると、1人の女学生がペットらしきコブラを連れてやってきた。車から物を取り出す間、このケーキを持っていてくれないかと言われ、小さな箱を受け取ると同時に、足元にいたコブラがこちらへ突進してきた。 驚き焦った私は、広い駐…

ピアス

人生で初めてピアスを開けた。 14G、なんの変哲もないステンレス。一度の押し込みでは貫通せず、力技で押し込んだ。思ったより痛いような、痛くないような、軟骨部分に感じるじんわりとした熱は、間違いなく私の意志で得たものだ。 耳にひとつ穴が開いたとこ…